新日曜美術館「都市を変えるポップカルチャーOTAKU・おたく」



http://www3.nhk.or.jp/omoban/main0227.html#05

http://members.jcom.home.ne.jp/sarasiru/#2005_2_27(番組キャプ)

本日、20時よりNHK教育で放送。フィギュア、海洋堂大嶋優木、アキバ、同人誌、コミケなどを美術的視点から見た特集らしい。


・見た感想

秋葉原に巣食うオタクの自分としては、非常に興味深い特集でした。テレビからかこれほど「オタク」という言葉を聞いたのは初めてだー。そして、今まで見てきたオタク特集の中でも、一、二を争う痛い真面目な内容だった。つーか、変に偏った観点を加えないで、オタクの存在を素直に表現してくれたおかげで、余計に痛さが倍増してました…。まあ、ある意味面白かったですけどね(ちなみに、そっち系の美少女イラストは多数登場…) 民放の場合、「ヲタ晒し⇒笑い」の典型的なコンボで攻めてくるんで「それはチゲーよ(笑」って突っ込んで済む話なんですが、NHKの場合、言ってることがまさに“図星”って感じで、別に悪いことを言ってるわけじゃないんだけど、何だか自分の心の奥を見られているよう…。そんな真剣に分析せんでくれ〜!って感じw


番組の内容としては、東京都写真美術館で公開されているヴェネチア・ビエンナーレの特集でした。海洋堂大嶋優木)のフィギュアの話に始まり、コミケでのやおいブームの話、引きこもり(オタク部屋)の話、秋葉原の変化の話、などなど。主に海外の方々によるオタクの見解を中心に語られておりました。オタクを文化として海外に紹介している展示の意図には、かなり間違ったところもあるような…。今現在の日本のオタクで、フィギュアや美少女イラストに対して芸術を感じている人なんて、一握りしかいないような…。ちなみに、大島優木は想像してた感じよりも普通なビジュアルでビビった。あと、同人誌即売会は女性オタクの文化みたいなことを言ってたのは、大きな間違い。コミケ最終日の惨劇を見たまえ諸君。3次元の女性なんてほとんど存在しないぜ…orz 秋葉原の変化の話では、お馴染みのレンタルショーケースを取り上げてましたが、僕自身の意見として、この頃のショーケースはオーナーが利益を考えすぎている感がして、あまり良いイメージを持ってないですね。特に、ラジオ会館の1階にあるショーケースは相場がもの凄く高いと思います。ボッタクリと思われる商品もちらほらと。まあ、個人で出品しているので値段の設定は自由なんですが、それが高いか安いかなんてちょっと調べればわかりますよ〜。客をナメんでほしいね。カプセルフィギュアを買う場合、ラジオ会館だったら2階のハビコロ玩具、3階のK-BOOKS、7階のボークスのショーケースで品定めした方が、良い買い物をできますよ。


「現実の夢を失った人々が、虚構の世界に興味を移していった」のがオタクの起源。憧れの対象と美意識の変化。オタクとは現実世界の未来を冷めた目で見ていて、虚構の世界・自分の世界に描かれた美しいモノを夢見ている人達のことを指す。現実逃避をしているわけじゃないんだけど、心の中に現実とは別の世界に憧れる自分がいるんですよね…。やはり、『オタク=子供心』なのか。まあその分、オタクは豊富な想像力を持っていたりもしますが。だけど、想像力が表現力に上手く結びつかないのが難しいところ。だからこそ、良いモノや、良い作品を作ってる人は、尊敬されるべきなんだと思う。


街や経済を大きく変えるパワーを持っているかどうかは、今のアキバを見ればわかりますね〜。昼間のアキバなんかは、日に日に人口密度が増えている気がするぐらいです。僕個人としては、あまり注目を受け過ぎずに、今ぐらいの規模で長くブームが続いてほしいと思ってるんですが、どうでしょう??